野球観戦でよく聞くゲッツーについて解説します。今回は「463」「643」のゲッツーの違いです!
463のゲッツー
463のゲッツーは、
セカンド→ショート→ファースト
の順番でダブルプレーを取ることを言います。
643のゲッツー
643のゲッツーは、
ショート→セカンド→ファースト
の順番でダブルプレーを取ることを言います。
野球はポジションを番号で呼ぶことが多々ある
野球はしばしば、ポジションを番号で呼ぶ呼ぶことがあります。
内野手 |
1 |
ピッチャー | 投手 |
2 |
キャッチャー | 捕手 | |
3 |
ファースト | 一塁手 | |
4 |
セカンド | 二塁手 | |
5 |
サード | 三塁手 | |
6 |
ショート | 遊撃手 | |
外野手 |
7 |
レフト | 左翼手 |
8 |
センター | 中堅手 | |
9 |
ライト | 右翼手 |
今回出てくる「3」「4」「6」の数字は
3→ファースト
4→セカンド
6→ショート
で、この3選手がプレーに関与していることになります。
この数字は野球ではよく使われるので、覚えておくと観戦が楽しくなります。特に、1〜6までの内野手の数字はよく使われるので、まずは内野手の数字を覚えると良いでしょう。
数字の流れは、ボールが渡る流れ
そして、数字の流れは、ボールが渡る流れを表します。
463の場合は、
セカンドがボールを取って、
ショートに投げて、受け取りベースを踏む(1つ目のアウト)
ファーストに投げて、受け取りベースを踏む(2つ目のアウト)
という流れを簡単に数字で伝えているということです。
これをいちいち言葉でいうのは面倒ですし、野球中継の場合、実況が臨場感を伝えるためにはテンポよくその状況を伝えたいので、数字を使ったほうが「ポン、ポン、ポン」と伝えることができます。
電光掲示板もポジションを数字で表す
野球では両チームの出場選手情報を電光掲示板で伝えますが、電光掲示板にはスペースに限りがあります。
「ピッチャー」と書けば5文字分のスペースが必要ですが、「1」なら1文字分のスペースで伝えることができます。
ゲッツーの種類と意味
ゲッツーというのは、簡単に言えば「ダブルプレー」の意味で、ダブルプレーとは、1人の打者(1回のプレー)の間に2つのアウトを取ることを言います。
なので、463、643に限らず、他にもダブルプレーはたくさんあります。
543のゲッツー
サード→セカンド→ファースト
の流れでダブルプレーを取ること。
サードがセカンドに投げるとき流れがスムーズだとゲッツーが取りやすく、かっこいい感じになります。
163のゲッツー
ピッチャー→ショート→ファースト
の流れでダブルプレーを取ること。
ピッチャーが投げた後すぐに打球が飛んでくるので、その準備ができているかがポイント。普段ホームにコントロールよく投げているピッチャーでも、いざ打球を処理してセカンドに投げるとなるとコントロールが悪くなってしまう選手もいます。
ピッチャーは「9人目の野手」とも言われているので、投げた後も重要なんですね。
263のゲッツー
キャッチャー→ショート→ファースト
の流れでダブルプレーを取ること。
このプレーは、バッターがバントをしてあまり上手くいかず、キャッチャーがボールを取れる範囲に転がったときによく起こるゲッツーです。キャッチャーの素早い動きと、肩の強さがポイントになります。
363のゲッツー
ファースト→ショート→ファースト
の流れでダブルプレーを取ること。
ファーストゴロを取って、ショート(二塁ベース)に投げて、ファーストが一塁ベースに戻ってボールを取るという動きになり、ファーストにとっては一番忙しいプレーになります。
663のゲッツー
ショート→ショート→ファースト
の流れでダブルプレーを取ること。
同じ数字が2回でてきます。これはショートがボールを取ってショートに投げるのではなく、ショートがボールを取ってそのまま2塁ベースを踏んで(1つ目のアウト)、ファーストに投げる(2つ目のアウト)という流れになります。
打球が2塁ベース付近に飛んだときに起きやすいプレーです。
762のゲッツー
ここで初めて「7」という外野手の数字が出てきました。ゲッツーというのは基本的に内野手のプレーで行われますが、外野手が関与することもあります。その主なプレーが「タッチアップ」をしたときに起こります。
「タッチアップとは」
レフトがフライを取る(1つ目のアウト)
ショートに投げて、ショートがホームに投げる(ここではアウト無し)
キャッチャーが取って走者にタッチ(2つ目のアウト)
言葉で表現すると難しいので、ぜひ動画で確認してみてください。
ポジションの番号を覚えればゲッツーの違いも理解できる!
463、643のゲッツーの違いについて、いかがでしたでしょうか?
野球を覚える基本はポジションの名前と別名を覚えることで理解がスムーズになります。基本的には「英名」「日本名」「番号呼び」の3つのパターンを覚えておけば問題ありません。
一番馴染みが深いのは英名(ピッチャー、ファースト等)ですが、日本名(投手、一塁手)などが使われるときも多いです。
以下の図のように、各ポジションの名前を実際の球場に見立てて覚えるとわかりやすいかもしれません。暗記をしようとすると覚えにくくなってしまうので、野球観戦をしながらポジションの呼び方を覚えていくのが良いのではないでしょうか。